― 年頭に思う 武内枝雪―
平成二十八年恙なく新春を迎えるに当たり謹んで年頭のご挨拶を申上げます。暦が新しくなると今年こそはやるぞと燃えるのを覚えます。昨年は戦後七十年と云う節目の年でした。思い起こせば夢の様に流れた年月、辛酸と苦闘の青春時代を命がけで生き抜き、現在、日本書道学院の一員として好きな書に明け暮れ出来る平和な現実を感謝の気持ちで一杯です。松雲会長亡き後も会員の和と、たゆみない書に対する情熱の賜が軸となり変る事無く立派に成長し今日に到りました。書吼も七四四号と云う記録を積んで来ました。九月には特研主催による大門碑林にて採択の実技に書を学ぶ者にとって貴重な体験となりました。
私達の歩く道はまだこれからです。沢山の課題が予定されておりますので、後ずさりする事なく「継続は力なり」の信念で互いに力を合わせ日々新たに悔いのない前進を続けたいと念願しています。今年もよろしくお願い申上げます。