― 日本書道学院の特色 ―


 他の団体と大きく違う特色として、綜合研究会・特別研究会と言うような研究会(一般部のみ対象)を催しています。
 「他所の先生の話は聞かせたくない」という社中も多いようですが、日本書道学院では自分の教室だけに固まるような閉鎖的ではなく『井(い)の中の蛙(かわず)大海(たいかい)を知らず』と、ならないよう教室から飛び出し、他の教室の先生・先輩・墨友達からの指導や交流を通しさまざまな視点から学び、新しい刺激と見聞を広げる事が目的です。

 (出席は教場責任者と相談の上任意です。難しく考えずに、ご参加ください。)

 綜合研究会とは

  
 1年間の課題となる古典(臨書)作品を学ぶ研究会です。
 単に作品を臨書して学ぶだけではなく、作品が書かれた時代背景や作者が置かれていた情景等をレベルに合わせた解説を講師が行い、臨書観のポイントを学びます。

 開会の挨拶をする武内枝雪会長
 
 臨書についての講義風景
 

  
 毎年外部から違った講師を招き、講義を拝聴します。
 普段の学習とは違った視点で新しい作品作りのヒントに繋げるための研究会です。



 2013年 講師:塚本弥生先生
 午前に塚本先生の御父様からの教えについて…
 午後には、大作のデモンストレーション


 2012年 講師:松永光鳳先生
 「書道あれこれ」の講義
 墨を付けるタイミングと、カスレのタイミング。そして、余白のバランス等など…。
 ついでに、トイレの近くに南天を植える訳!


 2011年 講師:(株)一休園さんの、東京営業所 大島様
 筆についてのご講義をいただきました。
 

 2010年 講師:山崎知堂先生
 午前に作品作りの講義午後は、模範揮毫と説明をいただき、作品作りのヒントを沢山頂戴いたしました。
 

 2009年 講師:田中言岳先生
 金字で書く写経のご指導を受ける会員。
 

 2008年 講師:斎藤峰葉先生
 絵手紙を会員の前でデモンストレーション
 


 特別研究会
 会員のキャリア・目的により、教室の先生からの指導だけではなく、同レベル・目的の仲間と学びを共にする事でレベルアップをめざしています。

  ○指導者特別研究会
 教室を持ち、会員を指導する指導者のための研究会です。
 主に、学校で習う文字の書き方は時代により変化しており、書き順・とめ方・はね方を時代に合った指導方法を勉強しています。

  ○特別研究会
 「書道」と言う概念から「書」に。
 自由な作品を創作するためのステップアップをする研究会です。『古典の勉強は創作への道程』と言います。古典を勉強し、さらに個人の創作への糧とするために、臨書と創作を学びます。